豪徳寺にある名店と言われるパン屋さん “ユヌクレ”が移転してしまうそうです。
いつかは行ってみたいと恋焦がれていましたが、店頭販売から通販形態へと変わってからは、お店へ行く機会が無くなってしまいました。
移転の情報を聞き、ユヌクレのパンがどうしても食べたくて、ついにパンと焼き菓子をお取り寄せしました。
今回はそんなブーランジェリー”ユヌクレ”の気になるメニューや移転先をまとめてみます。
目次
Uneclef(ユヌクレ)とは
ユヌクレは2011年、世田谷区・豪徳寺にオープンしたベーカリーです。
店名の「Uneclef」はフランス語で「ひとつの鍵」という意味です。
ユヌクレのパンや焼き菓子、お菓子を食べたり、お店で過ごす時間がお客さんの幸せの扉を開ける鍵になってほしいという思いが込められています。
オーナーの関谷直幹さんが、ポワンタージュで修行していた伊藤公二さん、菓子工房ルスルスで焼き菓子を学んだ担当の佐藤務さんを誘ってスタートしたお店はみるみる人気店となり、待ち時間が長いことでも有名です。
パンと焼き菓子、それぞれ担当がいるのでどちらも完成度の高いメニューが展開されています。
2020年には食べログで「パン TOKYO 百名店」に選出されていることからも、人気の高さがわかります。
店先のグリーンは、お店のオープンに合わせてedenworksの篠崎恵美さんが手掛けています。
ヨーロッパのガーデンを思わせる緑たちも素敵な雰囲気です。
メニュー
2023年6月にお取り寄せしたメニューをご紹介します。
購入したのは『パン&キャロットケーキset(税込8,564円)』です。
ユヌカレ(食パン)
ユヌ=”ひとつの”、カレ=”四角”という単語をつなげた造語からなる店名を模したベーシックな食パンです。
水分量の多い、高加水食パンはもっちもちでフワフワです。
焼かずに食べると、そのもっちり感にびっくりします。
トーストしても風味が落ちないのは北海道産小麦(キタノカオリ・ゆめちから)を贅沢に使っているからでしょうか。
シンプルにバターだけ塗って食べるのがおすすめです。
レーズンとオレンジピール
大きめのレーズン、苦味の効いたオレンジピールが入ったおやつ系のパンです。
生地自体も甘いので、お子様にも人気が高いようです。
レーズンはしっかりプチッと食感がわかるようなフレッシュさで、美味しいです。
焼き直すとサクッとした仕上がりになりました。
チョコのプティ
大きなオーガニックチョコチップがたくさん入った食パンの生地を使ったテーブルロールです。
サイズが小ぶりで、ぺろりと食べられます。
チンして温めるとチョコレートが溶けて、パン生地にじわっと染みてきます。
ぜひリベイクしてください◎
イングリッシュマフィン
小麦粉と全粒粉を使った厚みのあるマフィンです。
せっかくなので、厚みを活かしてエッグベネディクトにアレンジしてみました。
焼いたハム、ポーチドエッグ、自家製オランデーソースを作ってサンドしました。
表面のコーングリッツが焼いたときにカリッとして、もちっとした生地を引き立てます。
フォカッチャオリーブ
オリーブがごろっと丸ごと入ったフォカッチャです。
生地にはオリーブオイル、さらにマッシュポテトが練り込まれています。
ポテトを焼いたときのサクッ&ふんわりが見事にフォカッチャの一部になっています。
表面にかかったローズマリーの香りも美味しさに一役買っています。
ケールとデュカのリュスティック
リュスティックはフランス語で『田舎風』という意味です。
名前の通り、ごつごつしたフォルムが特徴です。
水分量の多い高加水のもっちりした感触、そして小麦のうまみが存分に味わえる製法で作られます。
練り込まれているのは珍しい品種『カリーノケール(茨城県産)』と旨味がぎゅっと詰まったグリュイエールチーズです。
一緒に使われるデュカは中東発のエスニック風味のスパイスで、良いアクセントになっています。
チーズの塩っ気が効いたパンは美味しいに決まってます◎
サンドウィッチに使っても良しです。
枝豆とクミン
24時間、ゆっくり発酵させたバケットに香り高いクミンと枝豆が混ぜ込まれています。
枝豆はほどよく食感が残っていて、噛んだ時にクミンの香りに負けないくらいの存在感があります。
もっちりバケットは手でちぎって、はむはむ頬張りたい一品でした。
みょうがとベーコン
これが筆者の個人的1番ヒットでした。
硬めのバケットで細切りにした茗荷とベーコンを包み込んでいます。
トースターで温めると、茗荷がしんなりしながらも、エキスがじゅわっと出てきて塩味の効いたベーコンと相性抜群です。
これはリピートしたくなるパンでした。
ローステッドガラムマサラのブリオッシュ
バターと卵とたっぷり使ったブリオッシュ生地にレーズンとホワイトチョコを練り込み、焼いた贅沢なパンです。
トップにはスライスしたアーモンドが添えられます。
ローステッドガラムマサラはシナモンやカルダモンなど9種類のスパイスをブレンドした深みのある香りが特徴です。
スパイスは豪徳寺のネパール料理店「OLD NEPAL」から仕入れているそうです。
王道の菓子パンに、プロの選ぶスパイスを合わせたオリジナリティ溢れるメニューです。
キャロットケーキ
ユヌクレの焼き菓子と言えば、これです。
きび砂糖と、ひまわり油を使ったコクのある生地に甘いクリームチーズがたっぷりかかっています。
ケーキの中にはレーズンと胡桃がごろっとサイズで、にんじんは細かくカットされて入っています。
筆者は厚めにカットして、アールグレイの紅茶を合わせていただきました。
届いてすぐに食べたかったのですが、冷凍だったのでグッと我慢して冷蔵室でゆっくり解凍してから食べました。
焼き菓子セットでどれを買おうか悩んだら、まずはキャロットケーキのsetがお勧めです。
レモンケーキ
さくっとしながらも、しっとりしているアイシングにもレモンが効いています。
全体を覆ったアイシングの内側にはホロホロっとしたレモンケーキが入っています。
レモンケーキはほんのり優しい甘さでアイシングの酸味とのバランスが素晴らしいです。
広島県の無農薬栽培で育った安心安全のレモンを使っています。
冷蔵庫から出して、常温で30分から1時間置いておくと、ケーキが柔らかくなって美味しく頂けます。
ギフトにも喜んでもらえそうな可愛いパッケージでした。
アールグレイのクッキー
アールグレイの茶葉が混ぜ込まれたクッキーです。
サイズが小ぶりで一口サイズなので、パクパク食べてしまいました。
バターがたっぷり使ってあるのがわかるリッチな味わいでお豆から挽いたコーヒーに合わせて贅沢時間を過ごしてみてはいかかがでしょう。
塩とチョコのスコーン
大粒のチョコはそのまま食べればカリッと、温め直せばトロリと溶けて2通りの楽しみ方ができます。
生クリームをたくさん使っていて、温め直すとしっとりしてホクホクになります。
筆者は電子レンジで40秒チンした後、トースターで30秒温めて頂きました。
チョコがべたべたにならないようにワックスコットンの包装紙でくるんであるのも、こだわりを感じます。
【新宿伊勢丹でいつも行列が出来ている「ロダス」のスコーンをレポートした記事はこちら】
バターサンド(抹茶ピーカンナッツホワイトチョコ)
抹茶、サブレ、ナッツにホワイトチョコの組み合わせ、見た目も美してくて心躍ります。
宇治抹茶のバタークリームは濃厚、さらにホワイトチョコで甘さが加わっているので、一見して重すぎやしないかと不安になりましたが、食べて納得の美味しさでした。
サブレがサクサクで軽く、厚みも薄くて、サンドされているクリームとの調和が取れています。
クリームはメレンゲとバターを合わせていて、口当たりがなめらかです。
ピーカンナッツ独特の柔らかくもカリッとした食感、そして若干の渋味が程良いアクセントとなっています。
【発売から5分で完売する「ノー・レーズン・サンド」のバターサンドの記事はこちら】
レシピ本
豪徳寺にある行列のできるパン屋さんとして有名なユヌクレは、2018年9月に公式レシピ本を出版しています。
定番の食パン、デニッシュ、カンパーニュなど、惜しげもなくレシピを公開している見応え抜群の内容となっています。
ユヌクレのパンを使って作るアレンジレシピはこの本ならではです。
オンライン通販・価格
2023年6月現在、ユヌクレの商品はオンライン限定販売しています。
以前は抽選販売もしていましたが、最近は先着での販売となっています。
パンセット、焼き菓子セットの他、人気のカルダモンロールとシナモンロールを購入することができます。
カルダモン&シナモンロールは冷凍、その他のパンと焼き菓子は冷蔵で届きます。
BASEでの販売になりますが、アプリでの購入は出来ませんので気をつけましょう。
事前にBASEに登録しておくと、人気商品もスムーズに買えます。
「1個のみ」など購入個数制限がついている商品があります。
筆者が購入したのはパン&キャロットケーキset(税込8,564円)です。
発送はヤマト宅急便(クール便)で都内までの場合、税込1,749円でしたので、合計10,313円となりました。
美味しいパンのお取り寄せ Pan&(パンド)賞味期限
配送で届く商品の賞味期限は発送日より3日間です。
今回、購入した『パン&キャロットケーキset』の賞味期限は以下のようになっていました。
パン、キャロットケーキ、レモンケーキ、スコーン | 冷蔵3日間 |
バターサンド | 冷蔵10日間 |
クッキー | 14日間 |
おすすめの食べ方(パン)
2023年6月現在、通販でしか買えなくなったユヌクレのパンですが、美味しくいただく方法があります。
冷蔵で届くパンは、そのままトーストすると中心部まで火が通らないため、常温に戻してから、温めると美味しく食べることができます。
賞味期限が3日と短いため、食べきれない分は冷凍保存しましょう。
冷凍したものを食べる時は、自然解凍後、トーストするのがおすすめです。
筆者はバルミューダのトースターで、クロワッサンモードにして5分加熱しています。
移転
2022年9月、Instagramで『移転のお知らせ』が投稿されました。
コロナ禍で豪徳寺の店舗を休業し、オンラインショップに切り替えて2年半が経ち、新たなお店のあり方を模索したそうです。
移転時期は2023年春頃を予定しています。
移転場所は長野県の南信州になり、今後インスタグラムの公式アカウントで続報がアナウンスされるそうです。
そのため現在、豪徳寺にある店舗は閉店となります。
エトルワ
2019年4月、ユヌクレの姉妹店としてオープンした雑貨店『etroit(エトルワ)』は2020年4月まで実店舗として営業していました。
コロナ禍になってからは、オンラインショップに切り替えて営業していましたが、ユヌクレの移転に伴い2023年6月にクローズしています。
まとめ
豪徳寺にある人気パン屋さん”ユヌクレ”が移転すると聞いたのをきっかけに、気になっていたお取り寄せをオーダーしました。
パン好きな人からも評価の高いお店ということで、お取り寄せは大正解でした。
少しお値段は張りますが食べてみると納得する、こだわりを感じる個性派パンや焼き菓子でした。
ご紹介したメニュー以外も豊富に揃っているので、気になる方は是非チェックしてみてください◎
最後までお読み頂きありがとうございました/
美味しいパンのお取り寄せ Pan&(パンド)
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