以前、百貨店での代筆・筆耕まとめを記事にしたところ、命名書も筆耕依頼できるのか読者の方からお問合せいただきました。
赤ちゃんが産まれて初めての行事となるお七夜・命名式に欠かせないのが「命名書」です。
今回は都内中心に命名書を代筆してもらえる百貨店を調査してみました。
お七夜(しちや)とは
赤ちゃんが生まれてから数えて、何事もなく7日目を迎えられたことに感謝し、これからの健やかな成長を願うお祝い行事を「お七夜」と言います。
赤ちゃんが生まれて、初めてのお祝いごとはこのお七夜になります。
命名式とは
生まれてきた赤ちゃんの名前を決め、家族・親戚に披露するのが「命名式」です。
別名「名つけ祝い」とも言われるお七夜のメインイベントがこの命名式となります。
命名式には正式と略式の2種類があり、現代になるにつれ略式を選ばれる家族が多くなっています。
正式
① 奉書紙(ほうしょし)を横半分に折り、折り目を下にして三つ折りにします。
奉書紙には表面(ツルツル)と裏面(ザラザラ)があるので、要注意です。
ツルツルしている表面は外側にしましょう。
② 三つ折りにした中央部分に生まれた赤ちゃんの名前(文字は大きく書きます)、右上に続柄(長男、長女etc)、左下に生年月日を書きます。そして左中央に両親の名前を書いた後、最後に三つ折りにして、上部分になる右側の表部分に「命名」と書いたら、ファーストステップは終わりです。
③ 完成した命名書を包みます。奉書紙をもう一枚用意して、三つ折りした命名書を中央に置き、左側→右側の順で谷折りし、最後に命名書を包んでいる中心以外の上部分と下部分の2か所を山折りして、正面にもう一度「命名」と書いたら、ようやく完成となります。
④ 命名書は、三方にのせて、出生届を提出する頃まで神棚に飾るのが一般的です。(神棚が家にない場合は床の間に飾りましょう)
ここまで読んでいただいて分かるのですが、正式は準備が大変で、飾る場所も限られるので最近は「略式」を選択する夫婦が多くなっています。
略式
① 半紙を用意します。(奉書紙にこだわる必要はありません)
② 半紙の中央に「命名 (赤ちゃんの名前)」と大きく書きます。
③ 次に、半紙右側に両親の名前とその下に続柄を書きます。
④ 最後に左端に生年月日を書いて、完成です。
⑤ 飾り方も決まりはなく、額装したりラミネート加工したり、お部屋に合わせた置き方が出来ます。
命名書の筆耕・名入れができる百貨店
命名書には正式と略式の2種類がありますが百貨店で対応しているのは、ほとんどが略式です。
(2022年3月分)
百貨店名 | 売り場 | 筆耕サービス | 料金(税込) |
伊勢丹 新宿店 | 6階 ギフトサロン | あり | 無料 |
京王百貨店 新宿店 | 6階 鳩居堂 | あり | 1,100円 |
東武百貨店 池袋店 | 7階 鳩居堂 | あり | 1,100円 |
西武池袋本店 | ー | なし | ー |
西武渋谷店 | ー | なし | ー |
日本橋三越本店 | 5階印章印刷コーナー | あり | 2,200円 |
銀座三越 | ー | なし | ー |
松屋銀座 | ー | なし | ー |
日本橋高島屋 | ー | なし | ー |
新宿高島屋 | ー | なし | ー |
玉川高島屋 | 3階 伊東屋 | あり | 2,200円 |
横浜高島屋 | 7階 ブライダルサロン | あり | 1,650円 |
筆耕サービスが無料で受けられるのは、伊勢丹新宿店だけでした。
以前調査した祝儀袋・不祝儀袋への名入れができたデパートも、命名書には対応していないことが多く、5軒だけしかサービスを実施していませんでした。
命名書の筆耕・名入れの受取期間
百貨店名 | 受渡期間目安 | 注意点 |
伊勢丹 新宿店 | 当日中 | 持込不可、ギフトサロンで購入したもののみ対応 事前に電話予約しておくと、1〜2時間で受け取れます |
京王百貨店 新宿店 | 2〜3週間 | 持込不可、鳩居堂で購入したものにのみサービス可能 |
東武百貨店 池袋店 | 2〜3週間 | 持込不可、鳩居堂で購入したものにのみサービス可能 |
日本橋三越本店 | 10日前後 | 持込可能 |
玉川高島屋 | 2週間 | 持込不可、伊東屋で購入したもののみサービス可 |
横浜高島屋 | 1週間 | 持込不可、ブライダルサロンで購入したものにのみサービス可能 |
日本橋三越本店のみ、持ち込み可能でした。
正式な命名書を用意したい場合は、奉書紙を持ち込むことで対応してもらえますが、略式よりも文字数が増えるので、事前に相談した方が良いですね。
受け取りまで一番早いのは、伊勢丹新宿店でした。筆耕士さんがいれば最短1〜2時間で完成するそうです。
事前に電話予約しておくと、スムーズに受け取れます。
まとめ
赤ちゃんが産まれたら、最初に行うのがお七夜です。
お七夜のメインイベントの命名式に必須の「命名書」は一生に1度の大事な思い出になるように綺麗な字で書きたいですよね。
筆で字を書くのに自信のない方が、思い浮かべる筆耕・名入れサービスです。
今回は関東圏内で命名書の筆耕サービスを受け付けている百貨店をまとめました。
最後までお読みいただきありがとうございました/
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