毎年恒例、松屋銀座の一大イベント『銀座・手仕事直売所』に行ってきました。
人気作家さんの作品は争奪戦になることも珍しくなく、初日早々に完売してしまったものもあったようです。
今回は職人さんたちが丹精込めて作った、作品が全国から一同に集結する大人気イベントのレポート記事です。
今年は行けなかった方や、来年も行くぞーという方、気になっていた方は是非読んでみてください。
目次
銀座・手仕事直売所とは
「銀座・手仕事直売所」は松屋銀座がプロデュースする、モノとその作り手さんに出会えるイベントです。
2009年8月に第1回を開催してから毎年規模を大きくし、2022年には14回目を迎える人気の展示会で今年は約75組もの出展者が一堂に介しました。
普段の生活をより豊かにしてくれるような陶器、木工、ガラス器、金物、服飾、アクセサリーに加えて食品まで揃う会場では、自分だけのお気に入りがきっと見つかります。
出展者
たくさんの出展作家さんの中でも、特に人気の高い完売アイテム続出の作家さんをご紹介します。
サオラ
サオラさんは沖縄のやちむんの里がある読谷村、大宜味村の共同窯から2020年に独立したばかりの恩納村で活動する作家産です。
沖縄の素材を中心に使い、伝統的な技法で作られる器ですが普段使いしやすく温かい作品ばかりです。
女性作家さんならではの線彫りやネイティブパターンが特徴です。
探している方が多いのですが、通信販売を行っていないので、入手するのが難しいです。
都内でこれだけたくさんの作品に実際に商品に触れて、見て購入することができる貴重な機会とあって、次から次へとお客さんが訪れていました。
陶藝玉城
陶藝玉城の玉城夫婦は2000年に大宜味村に移住し自ら、登り窯を作り、その窯で作陶しています。
個性的な表情のシーサーや伝統的な香炉や甕など沖縄を感じさせる作品が持ち込まれていました。
華やかな印象のサオラさんに対して、どっしり構えた安定感のある作品が多く並べられていました。
今回出品されている作品の中でもブルーが入っているものに目を奪われました。優しい色味で、見ていて落ち着きます。
スイーツを食べる時に使いたいですね。
阿久津 忠男(あくつ ただお)・雅土(まさと)
阿久津忠男さんは栃木県の益子町で作陶する作家さんです。
息子さんの雅土(まさと)さんも益子焼の作家として活躍していて、今回はお二人で親子参加していました。
以前、栃木県に旅行したときに行った『pejite益子』でどんぶりとお皿、ぐいのみを購入してから、お気に入りの作家さんです。
今回はpejiteも古道具で出店していたので、pejiteの出張版のような趣あるディスプレイになっていました。
忠男さんは、益子の陶器市よりもたくさん持ち込みがあったようで、充実したラインナップでした。
松野家
西日暮里・谷中にある松野屋さんは2010年にオープンした荒物雑貨のセレクトショップです。
聞きなれない荒物(あらもの)は家庭の中でも主に台所まわりで使う雑貨です。
日本はもちろん世界から大量生産品ではなく、職人がつくるものをセレクトしていますが、敷居の高くない日常使いできるものが揃っています。
決してリーズナブルではありませんが、手の届くプライスで生活に豊かさを加えることができるアイテムが手に入るお店でついつい長居してしまいました。
アンバサダー
イベントを盛り上がるのに一役買っているのが、アンバサダーの高山都(たかやまみやこ)さんです。
2021年に引き続き、手仕事直売所の見どころを紹介してくれています。
インスタグラムで高山さんの手料理の写真を見ていると、お料理が盛られているのがどれも素敵な器で羨ましいです。
そんなセンスの良いライフスタイルを取り入れるヒントがこのイベントにはあるかもしれません。
企画
会期中はイベントを盛り上げる趣向を凝らしたイベントが企画されていました。
どのブースも来場者が足を止めていて、人気がうかがえました。
33人のごはん茶碗・どんぶり展
33人の作家さんがつくるお碗・どんぶりが一堂に並べられた光景は壮観です。
この企画の目玉は何と言っても沖縄から『工房十鶴(こうぼうじっかく)』さんの出店です。
やちむんの中でも、ひときわ人気の高い十鶴さんは沖縄県読谷村でその土地の釉薬と土をつかって作られます。
柄溝(からみぞ)さんご夫婦がつくる陶器は、コーヒー豆や落花生、さぼてん、ドクロ柄など他のやちむんにはない独創的な絵柄が特徴です。
ブラウンベースのほっこりした色合いに描かれるインパクトのある図柄は強い印象があり、置いておくだけでも様になりますが、お料理を盛り付けると、ぐっとその良さが引き出されます。
このイベントでも狙っていた方が多かったようで、初日のオープン前から並んだ方でもゲットできなかった方がいたようです。
工房での直売所は2022年9月現在、クローズしているので、沖縄でも手に入れるのが難しいです。
今後個展が開催するのを待ち望んでいる方も多く、わたしもその一人です。
今回購入できた方は是非大事に使ってください◎
高山都さんの初日来店&インスタライブ
高山さんのInstagram、9月13日投稿分が来店した時のアーカイブになっています。
閉店後に出店作家さんと作品を細かく紹介してくれています。(46分の濃密な内容です)
日替り市場
手仕事直売所は「食」分野でも個性の光るお店が出店しています。
ジャンルレスな8店舗が日替わりで出店しているので、毎日行っても違うお料理が販売されているので楽しめます。
スイーツ好きなら食べてみたい、ネットで即完売してしまうカオリーヌ菓子店のグルテンフリーのバスクチーズはこの日も着いたときには完売して、どんな見た目なのか見ることも出来ませんでした。
映画「土を喰らう十二ヵ月」
2022年11月11日(金)に公開される映画「土を喰らう十二ヵ月」とのコラボ企画です。
劇中の料理を手掛ける土井善晴さんと中江裕司監督のトークショーや沢田研二さんの特大写真が置かれたフォトスポット、映画の世界観に連動した商品の販売が実施されました。
オンラインストア
イベントオススメの商品が一部オンラインでも販売されていました。
遠方で参加するのが難しい方は見るだけでも楽しめます。
※2022年9月22日現在、オンラインストアへのリンク先がエラーになっていて商品を見ることが出来ませんでした。
戦利品
阿久津 忠男さんの器と松野屋さんで見つけた丸盆ざるです。
阿久津さん(お父様の方)の器はすでにいくつか持っていて、我が家の食卓では登場回数の多い定番アイテムでした。
今回は探していた小ぶりな大きさ(16cm=5.3寸)の鉢を見つけられたので、購入しました。
煮物を作った時に使わせていただきます。フルーツを盛っても、色が映えそうです。
松野屋さんのざるはおそばやそうめんを食べる時に使いたいざるを探していたのでGETしました。
どうせ買うなら日本製のものを長く使いたいと思っていましたが、なかなか出会えずに夏を終えてしまったところでした。
海外製に比べてお値段は少し張りましたが、納得のいくクオリティの商品に出会えて良かったです。
本命の工房十鶴さんの作品は訪れたときには完売で見ることもできませんでした。
来年こそはリベンジしたいです。
開催期間
◆2022年9月13日(火)~9月19日(祝・月)
◆10:00~20:00(最終日17:00閉場)
まとめ
松屋銀座の秋の風物詩イベント『銀座・手仕事直売所』に行ってきました。
今年で14回を迎え、毎年その人気ぶりが高まっていて、内容も衣・食・住のどんなカテゴリも充実していて、会場を歩いているだけでも楽しめました。
狙っていた『工房十鶴』さんの陶器は残念ながらゲットできませんでしたが、阿久津忠男さんの器と松野屋さんの盆ざるを購入できました。
作家さんと直接話せて、ものと触れ合えるイベント、来年も行きたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました/
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