東京・南青山の閑静なエリアに佇む老舗和菓子店「青山紅谷」。
大正十二年創業という歴史を持ちながら、現代の感性にも寄り添う洗練された甘味が楽しめる名店です。
今回は、青山紅谷の魅力をたっぷりご紹介します。
目次
季節の生菓子:五感で味わう日本の美

青山紅谷では、季節ごとに変わる生菓子が人気。春には「苺羽二重餅」や「椿餅」、端午の節句には「柏餅(こし・つぶ・みそ)」や「葛製粽(水仙・羊羹・黒糖)」、そして「兜(外郎生地)」など、行事にちなんだ美しい和菓子が並びます。
| 商品名 | 価格(税込) |
| 栗蒸し羊羹 | 530円 |
| 秋色 | 530円 |
| 栗茶巾 | 540円 |
| 虫の音 | 450円 |
| 芋名月 | 450円 |
栗蒸し羊羹

季節のメニューから、秋の味覚を贅沢に閉じ込めた「栗蒸し羊羹」をチョイスしました。
栗がそのまま入っているんじゃないか??というくらいの大きさで食べ応えがあります。
ひと口食べると、まずあんこのなめらかさにびっくり。甘さは控えめで、栗の自然な甘みがじんわり広がります。栗はホクホクで、まるで炊きたての栗ご飯みたいな優しい味わいでした。
冷やしても美味しいけど、常温の方が風味がしっかり感じられておすすめ。お茶との相性も抜群で、煎茶やほうじ茶と合わせると最高です。
定番メニュー:手土産にもぴったり
店頭では、以下のような定番商品も販売されています。
| 商品名 | 価格(税込) |
| 豆大福 | 290円 |
| ミニどら焼き | 270円 |
| 最中 | 260円 |
| お赤飯(通常) | 720円 |
| 本練り羊羹 | 2,050円 |
| 焼饅頭 | 280円 |
贈答用のお赤飯(5合入り:2,600円)もあり、慶事の手土産にも最適です。
豆大福

見た目はとてもシンプル。でも、ひと口食べるとその丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。もち米は国産、あんこは北海道産小豆を使用。赤えんどう豆の塩気がアクセントになっていて、甘さ控えめのこしあんと絶妙なバランスを生み出しています。
もち生地は柔らかすぎず、ほどよい弾力。手に持つとふんわりしているのに、食べるとしっかりとした噛みごたえがあるのが特徴です。

中身はあんこがぎっしり。小豆を硬めに炊いて仕上げてある珍しいタイプです。
豆大福は赤えんどう豆の食感を活かしたものが多いけど、青山紅谷の豆大福はあんこの小豆もカリっと感じる絶妙なバランス。

実際に食べてみると、「あ、これ毎日食べたいやつだ…」って思うほど、飽きのこない味。甘さが控えめなので、朝のお茶うけにもぴったり。豆の塩気がいい仕事していて、あんこの甘みを引き立ててくれます。
「派手さはないけど、確かな美味しさ」──そんな言葉がぴったり似合うお店の看板商品です。
ミニどら焼き

ふわっと焼き上げた皮に、北海道産小豆の粒あんがぎっしり。サイズは手のひらにちょこんと乗るくらいで、ちょっと甘いものが欲しいときにぴったりです。
皮はほんのり香ばしく、しっとりとした食感。あんこは甘さ控えめで、豆の風味がしっかり感じられます。小さいからこそ、素材の良さが際立ちます。

ミニサイズだからと侮ってはいけません。断面を見るとすごい厚みで、生地とあんこが同じくらいのバランスになっています。
甘さ控えめで上品、お茶との相性抜群です◎
最中(もなか)

もなかの皮は、香ばしく焼き上げられた米粉の風味が豊かで、口に入れるとほろりとほどける繊細な食感です。

中に詰められた餡は、北海道産の小豆を丁寧に炊き上げた粒餡で、甘さ控えめながらも深いコクがあります。季節によっては、柚子や栗などの変わり餡も登場し、訪れるたびに新しい味わいが楽しめます。

包装も美しく、贈答用としても人気です。店内の甘味処では、日本茶とともにゆったりと味わうこともできます。
甘味処メニュー:和のティータイムを堪能


店内の甘味処では、毎月変わる旬の果物を使ったあんみつやお汁粉、日本茶とのペアリングが楽しめます。静かな空間で、目でも舌でも季節を感じるひとときは格別です。
夏限定のかき氷は毎年ファンが楽しみにしていて、週末の午後は30分から1時間並ぶことも覚悟の人気メニューです。
店舗情報

東京メトロ銀座線「外苑前駅」4a出口より徒歩5分
東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目駅」5番出口より徒歩10分
【営業時間】10:30 ~ 17:00
【定休日】月・火曜日
【Instagram】@beniya_aoyama
【電話番号】03‐3401‐3246
支払方法
青山紅谷では現金支払いのほか、クレジットカード決済やQRコード決済に対応しています。
お店までの行き方

外苑前駅の改札を出たら「1b」出口の階段を上ります。

出口を出たら、すぐ右の路地に進みます。(右側に「浄土宗 梅窓院」があります)

突き当たりのT字路を左に曲がります。
坂を登って、青山霊園の角を左に曲がってしばらくすると青山紅谷が見えてきます。
移転
青山紅谷は2023年6月に現在の場所に移転しています。
新店も旧店と同じ南青山にあります。
まとめ
青山紅谷は、ただ甘いものを食べるだけでなく、日本の四季や文化を味わう体験そのもの。手土産や贈り物、自分へのご褒美に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
他にも都内の美味しい和菓子屋さんを記事にしているので、是非読んでみてください。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました/

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