東京で食べて一番感動したショートケーキは『エーグルドゥース』のシャンティーフレーズでした。
飲食店の少ない目白駅から徒歩10分、周りにはご飯屋さんやカフェはなく、どちらかというとアクセスが悪い立地にありながら、常に大行列の出来ているケーキ屋さんです。
パティシエの寺井さんが作るケーキは美しく、食べると絶品、それなのに庶民にも手が届くお値段で、近所の方はもちろん遠方からも毎日ファンが駆けつけます。
目次
- 1 AIGRE DOUCE(エーグルドゥース)とは
- 2 メニュー
- 2.1 シャンティー フレーズ(Chantilly fraise)
- 2.2 フォレノワール ア ラ ピスターシュ(Foret-Noire a la pistache)
- 2.3 ミロワール カシス(Miror Cassis)
- 2.4 グリオット フロマージュ(Griotte fromage)
- 2.5 キャラメルショコラ(Caramel chocolat)
- 2.6 ミルフゥイユ(ミルフィーユ)
- 2.7 カスレット(Cassolette)
- 2.8 フォンダン オー マロン(Fondant aux marrons)
- 2.9 シュー ア ラ クレーム(Chou a la creme)
- 2.10 シャンティー キャラメル(Chantilly caramel)
- 2.11 タルト タタン
- 2.12 ムラング グルマンディーズ
- 2.13 フロマージュ クリュ(Fromage cru)
- 2.14 ガナッシュ トリュフ(Ganache truffe)
- 2.15 タルト オー シトロン(Tarte au citron)
- 2.16 キャラメル ポム ココ(Caramel pomme coco)
- 2.17 タルト クレーム ショコラ フランボワーズ
- 2.18 クレーム キャラメル(Creme caramel)
- 2.19 父の日エクレア
- 3 サントノーレ ア ロランジュ(Saint-honore a lorange)
- 4 焼き菓子
- 5 予約はできる?
- 6 通販・オンラインショッピング
- 7 支払い方法
- 8 ホールケーキ
- 9 クリスマスケーキ
- 10 待ち時間
- 11 店舗・営業時間
- 12 駐車場はある?
- 13 まとめ
AIGRE DOUCE(エーグルドゥース)とは

エーグルドゥースは2004年2月、目白にオープンしたパティスリーです。
シェフパティシエを務める寺井 則彦(てらい のりひこ)さんは2008年、世界洋菓子コンクール『クープ・ド・モンド・ド・ラ・パティスリー』の日本代表メンバーに選出、リーダーとして参加し総合第2位に輝いた経歴を持つ凄腕シェフです。
寺井シェフは国内の有名店『ルノートル』『ラ・ミ・デュパン』での修行を経て、フランスに渡り、ベルギー『ダム』やパリ『ジャン・ミエ』などで勤務した後、帰国しました。
日本に戻ってからは、四ツ谷にあるフレンチの名店『オテル・ドゥ・ミクニ』でシェフ・ドゥ・パティシエとして腕を振るいました。
そして2004年2月、ファン待望のお店『エーグルドゥース』をオープンさせました。
【三越伊勢丹】<ピエール・エルメ・パリ>商品一覧メニュー
2023年1月、12月に購入したケーキをご紹介します。
(価格は再購入した際に最新のものに更新しています。)
シャンティー フレーズ(Chantilly fraise)


エーグルドゥースのショートケーキと言えば、このイチゴのケーキです。
長方形にカットされたショートケーキは断面に苺がたくさん並んでいて、どの角度から見ても美しいです。
クリームはあっさりしていてその分、苺の風味を一層感じます。
ふわふわで軽いスポンジに、苺のシロップが染み込んでしっとりしているのが堪りません。
この上品さ・クオリティで750円とは驚きです。
インスタグラムでお店に行った方の投稿を見ていると、高確率で購入していることがわかります。
元サッカー選手・中田 英寿さんが年に数回は食べたくなるというショートケーキがこの『シャンティーフレーズ』です。
自分へのご褒美にもぴったりですし、エーグルドゥースに初めて行く方には絶対に食べてもらいたい一品です。
(2023年12月追記)
2023年12月に再訪したところ、価格が600円から700円に変わっていました。
(2025年6月追記)
2025年6月に再訪したところ、価格が700円から750円に変わっていました。
フォレノワール ア ラ ピスターシュ(Foret-Noire a la pistache)


お酒に浸かったチェリーがゴロゴロ入っています。
とろけるピスタチオクリームと肉厚のチェリーが最高の組み合わせです。
ピスタチオは濃厚というより、爽やかでくちどけが良いのが特徴です。
対照的にチョコレートはビターで力強く、ピスタチオの層とのコントラストが食べても楽しめます。
リキュールが強めなので、お酒が苦手な方はお気をつけください。
(2023年12月追記)
2023年12月に再訪したところ、価格が650円から700円に変わっていました。
ミロワール カシス(Miror Cassis)


甘酸っぱいカシスのムースの下には、レモンのパンナコッタが隠れています。
ムースの周りを彩るのは、サクッとした小さなマカロンのような焼き菓子です。
エーグルドゥースに通い始めて4年以上経ちますが、そのときに食べてあまりの美味しさに感動して、行くたびにリピートしてしまう筆者の一押しケーキです。
グリオット フロマージュ(Griotte fromage)


しっとりした生地がクセになるチーズケーキは、低温でじっくり焼き上げられています。
ケーキの下にはさくらんぼが入っていてチーズの酸味とよく合います。
キャラメルショコラ(Caramel chocolat)


チョコレートと濃厚キャラメルにコーヒーを組み合わせたムースケーキです。
ベースにはごろっと大きめのナッツが敷いてあります。
チョコレートは苦みを感じるビターな風味で深みのある味わいですが、ムースがとても軽くサイズも小ぶりなので食べ終わってみれば、また食べたくなるクセになるケーキです。
さっぱりしたシャンティフレーズとは対照的で食べ比べもオススメです。
ミルフゥイユ(ミルフィーユ)


香ばしくサクサクに焼き上げたパイを3層にして、バニラビーンズをふんだんに使ったカスタードクリームをサンドしています。
カスタードクリームは粘度高めのもってりと固さがあります。
キャラメリゼしたパイ生地にフォークを入れた時のパリっとした音も美味しさに一役買っています。
しっかり食べ応えのあるカスタードクリームがお好きな方には是非おすすめしたいメニューです。
カスレット(Cassolette)


器のようにしたシュー生地の内側には、カスタードクリームとキャラメル風味のバナナが入っています。
キャラメリゼした表面はパリッと香ばしく、ふんだんに使ったラム酒が鼻を抜けると贅沢な気分になります。
以前、スタッフの方におすすめメニューとして紹介されたカスレット。この日は運良くショーケースに並んだ最後の1つをゲットできました。
エーグルドゥースのケーキの中でも、アルコールを多めに使ったケーキなので苦手な方はご注意ください。
(2025年6月追記)
2025年6月に再訪したところ、価格が600円から650円に変わっていました。
フォンダン オー マロン(Fondant aux marrons)

エーグルドゥースのモンブランと言えば、賞味期限1時間の”トルシュ オー マロン”が有名ですが、こちらも知る人ぞ知る絶品モンブランです。

フレッシュでミルキーな生クリームと栗のクリームが美しく層になっています。
栗をじっくり低温で焼き上げたクリームは口溶けがとてもなめらかで、口に入れると生クリームと一体となってあっという間になくなってしまいます。
トップに乗った金箔から、ホワイト、ブラウンと綺麗なグラデーションになっているのも注目です。女性人気が高いのもうなずけます。
シュー ア ラ クレーム(Chou a la creme)


シュー生地のサクッと食感とクリームのなめらかさが対照的なシュークリームは作り置きせず、シューを朝一番で焼き上げています。
小ぶりなサイズですが、クリームがたっぷり詰まっているのでずっしりと重く食べ応えがあります。
卵の風味が立つエーグルドゥースのカスタードクリームを存分に味わうことができるのが、このシュークリームです。
東京No.1シュークリームに認定している恵比寿のウェスティンデリに並ぶ美味しさでした。
(2023年12月追記)
2023年12月に再訪したところ、価格が380円から400円に変わっていました。
【午前中には完売してしまう「ウェスティンホテル東京」のシュークリームをレポートした記事はこちら】
シャンティー キャラメル(Chantilly caramel)

パリッと焼きあがったシューの中にはクリームが2層に入っています。
商品名の通り、パカっと開いているシューから覗くのはキャラメル風味のクリーム、その下にはカスタードクリームがぎっしり入っています。
見た目よりも濃厚でビターなキャラメルクリームはすっきりした紅茶と一緒に頂きたいですね。
タルト タタン


2024年の新作です。
りんごを丸ごと1個使った濃厚な味わいのタルトタタンは、他のお店の味付けよりも酸味が強めです。
ケーキの上に乗ったシャンティクリームはマスカルポーネクリームのコクが加わり、りんごのタルトにも負けないバランスで、一緒に食べると至福の時間が訪れます。
ムラング グルマンディーズ


香ばしく焼き上げたサクサクのムラング(メレンゲ)でぷるんぷるんのクレームブリュレをサンドした2024年の新メニューです。
クレームブリュレにはローストしたナッツを使った、プラリネクリームが贅沢に絞ってあり、これまた重厚感の組み合わせです。
フロマージュ クリュ(Fromage cru)


トップには大きめに絞った生クリーム、その下には中央のレモンジュレとスポンジを覆うように濃厚レアチーズが綺麗な層になっています。
濃厚なのに爽やかで軽いので最後まで美味しくいただけるのも、エーグルドゥースのケーキの特徴です。
底にはザクザク食感のクッキー生地が敷いてあり、口どけなめらかなレザチーズに良いアクセントを与えています。
定番ケーキで、シーズンレスに購入できるのも◎です。
ガナッシュ トリュフ(Ganache truffe)


ブレンドしたコニャックを効かせたチョコレートケーキ。
鼻からぬけるコニャックの香りがスモーキーで大人な味わいと、ガナッシュクリームをふんだんに使ったほろ苦さと濃厚な甘みのバランスも丁度良かったです。
ガナッシュとショコラ生地が交互に層になっていて、口の中で混ざり合うとより味わい深く感じます。
アルコールが強いので、お子様は避けた方が良さそうです。
筆者はお世話になっている方へ差し入れしたことがありますが、特に男性ウケが良かったケーキです。
父の日にもオススメです。
タルト オー シトロン(Tarte au citron)


うねうねしたメレンゲが可愛いタルトケーキ。
メレンゲは焼き色が付いていて、サクっと食感なのに柔らかい食べたことのない感覚。
メレンゲに隠れたレモンカードは新鮮なレモンの酸味と甘みがほど良く感じられます。
もってりとしたテクスチャーはジャムよりも重いのですが、薄く焼き上げられたタルトとの組み合わせが絶妙に合っていてシェフのセンスが光りまくりです。
メレンゲの上に乗るアーモンドはローストされ芳しく香りが引き立ち、レモンピールはレモン果皮の苦みを残しています。
手のひらに乗るサイズなのに、素材ひとつひとつ手が込んでいて、その組み合わせは唯一のバランスとなった絶品タルトでした。
キャラメル ポム ココ(Caramel pomme coco)


キャラメル風味にしたりんごのコンポートとココナッツのバヴァロワーズ(ババロア)が層になったケーキ。
ポムは日本語で「林檎」、ココは「ココナッツ」です。
フランス語になると可愛らしく聞こえるのが不思議ですね。
甘酸っぱく調理されたりんごは果肉が残っているので、食べ応えもあります。
エーグルドゥースでココナッツを使った生菓子は意外と少なくて、初めて購入したのですが、クセになりそうなバランスの取れた組み合わせでした。
タルト クレーム ショコラ フランボワーズ


バレンタイン限定のケーキです。
ミルクチョコレートが2層になったベースに、バニラとフランボワーズがトッピングされています。
チョコレートガナッシュが濃厚でまさに聖バレンタインにふさわしいです。
この時期だけの特別な商品ですが、購入する方も多く、定番にしてほしいという声も上がっていました。
クレーム キャラメル(Creme caramel)


パリのビストロで提供される定番のデザートが”クレームキャラメル”です。そんな万人に愛されるメニューも寺井シェフの手にかかると繊細で大胆な逸品になってしまいます。
上の層の生クリームは上品で滑らかさが際立ちます。下の層にはとろーっと濃厚なプリンがたっぷり入っています。
キャラメルは苦さの感じる強さがあって生クリームとプリンの甘さと相性ばっちりです。
父の日エクレア


父の日シーズン限定のど直球な名前のケーキです。
お父さんといえば”ビール”ということで黒ビールを使った男性の喜ぶテイストになっています。
エーグルドゥースにはお酒(リキュール)を使ったケーキがたくさんありますが、このエクレアはアルコール感はなく、黒ビールの深い苦味やコーヒーのような香りを残して仕上げています。
エクレアはサクサクっの焼き上がり、ボリューム感のある生クリームの下にはパンナコッタが隠れています。
クリームの濃厚な甘みと黒ビールの芳醇なほろ苦さが合う珍しい一品でした。
サントノーレ ア ロランジュ(Saint-honore a lorange)

「サントノーレ」は王冠をイメージしたフランス菓子です。
下から順番にフレッシュオレンジを使ったクレームパティシエール(カスタードクリーム)、オレンジのコンフィチュールとマリネ、そして最後にクレーム・シャンティ(生クリーム)を大きく絞ったケーキになっています。
オレンジを色んな調理法で仕上げていて、一皿の中に美味しいが詰まった春の新作メニューです。
焼き菓子
ケーキと一緒に買った焼き菓子をご紹介します。
ケーク ア ロランジュ(Cake a orange)

砂糖漬けしたオレンジピールが入った、しっとり系のケークです。
スライスしたアーモンドの風味と、表面をコーティンしているアイシングもオレンジと相性バッチリです。
フロランタン オー キャラメル(Florantan au caramel)


カリッと香ばしく焼いたアーモンド生地で、キャラメールクリームをサンドした焼き菓子です。
クリームは薄く入っていますが、フロランタンに負けないくらいしっかりテイストでした。

サブレシトロン


表面にレモンの爽やかな香りをまとったアイシングがかかったサブレです。
アイシングは少し粘り気のあるタイプで、よくあるしっとりタイプよりねっとり感があります。
サブレはしっかり焼き上げてある固めの食感で、アーモンドプードルがたっぷり入っています。
9枚入り、賞味期限は1ヶ月です。
予約はできる?

エーグルドゥースでは電話予約(03-5988-0330)が可能ですが、いくつか注意点があります。
- 2,000円以上の注文から平日のみ予約可能です。
- 電話対応は平日(11時から17時)のみで、土日祝日は対応していません。
- 予約の締切は前日の営業日17時までです。
無事に予約ができたら、受取日当日はお店でスタッフの方に名前を伝えましょう。
通販・オンラインショッピング
エーグルドゥースは通販を行なっていません。
オンラインサイトもありませんが、公式インスタグラム(@patisserie_aigredouce)があります。
インスタグラムでは月初に営業日カレンダーが発表されていて、月・火曜日以外のお休みが確認できます。
支払い方法

エーグルドゥースの決済方法は現金のみです。
クレジットカード、電子マネー、PayPayなどのQR決済は対応していませんので、ご注意ください。
ホールケーキ
エーグルドゥースでは、ホールケーキの販売も行っています。
クリスマスに販売されるシャンティーフレーズの値段をサイズ別にまとめました。
| 15cm | 5,600円 |
| 18cm | 7,200円 |
| 21cm | 13,500円 |
| 15cm | 5,500円 |
| 18cm | 7,000円 |
| 21cm | 13,000円 |
クリスマスケーキ
年々、入手困難になっているエーグルドゥースのクリスマスケーキですが、2022年は11月から予約開始しました。
予約は店頭のみで受け付けていて、代金は前払いでした。
12月23日から25日までの3日間は、予約済みケーキの受け渡しのみで販売はありませんでした。
予約締め切りは12月10日までとアナウンスされていましたが、締め切りよりも早く上限に達したため、12月7日には予約完売となりました。
(2023年11月追記)
2023年は11月12日(日)から予約開始、1番人気の「シャンティーフレーズ」は当日中に18cm、21cmサイズが予約完売しました。
予約のアナウンスから5時間ほどで完売するほど人気でした。
なお予約締切は2023年12月8日(金)となっていて昨年同様、店頭のみで受付、代金は前払いとなっています。
(2024年11月追記)
2024年は11月8日(金)から予約開始しています。
待ち時間
コロナも少しずつ落ち着き、行列もコロナ前のように戻ってきているエーグルドゥースですが、どれくらい待つのかレポートします。
2022年12月、土曜日に行ったときはオープン前から長蛇の列が出来ていて11時時点で1時間待ちでした。
2023年1月、日曜日に再訪したときは13時に到着して行列は10人ほど、30分で入店できました。
週末は30分から1時間ほど、待つのは想定していた方が良さそうです。
店舗・営業時間
JR山手線「目白駅」より徒歩10分
西武池袋線「椎名町駅」より徒歩10分
【営業時間】11:00~17:00
【定休日】月・火曜日・不定休
【Instagram】@patisserie_aigredouce
駐車場はある?
エーグルドゥースには駐車場がありません。
お店のすぐ裏にあるコインパーキング(パラカ下落合第1)が一番近い駐車場です。
| パラカ下落合第1 | 全日8:00〜18:00 25分 200円 | 10台 |
| タイムズピーコックストア目白店 | 全日 20分 220円 | 12台 |
まとめ
東京で一番美味しいとも言われるパティスリー『エーグルドゥース』のケーキを買い込みました。
やっぱりオススメはショートケーキ『シャンティー フレーズ』ですが、カスタードクリームたっぷりのシュークリームも絶品です。
行列が絶えない名店なので、並ぶことは必至ですが絶対に待つ価値アリのお店です。
至極のケーキ、是非食べてみてください◎
最後までお読みいただきありがとうございました/




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